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がんと食生活について(4)

大腸がんの症例

 

59歳女性 管理栄養士 病院勤務

 

平成3年1月手術。下行結腸にあったがんを15㎝切除した。現在86歳で、元気で暮らしいる。大腸がんを含めて、がんの再発はないが、退職後、心臓にステントを挿入した、とのこと。
最近脊椎管狭窄症で腰から右脚にかけてしびれを感じているらしいが、整形外科では手術をするほどではないとのことで、自宅で1人暮らしができている。頭もしっかりしていて、食養生も続けているとのこと。

 

がんになる前は、パンとケーキが大好きで魚より豚肉が好物だった。ごはんはあまり食べなかった。
がんと診断をうけ、手術後、食事療法を真剣に実行した。私は病院で患者さんに食事指導をしている立場にあったので、ただ本人が実行すればよいだけであったので、指導は楽であった。

 

実行した内容は、どうしても1人暮らしなので、簡単にすませる傾向にあったので、ちゃんとバランスをとるようにした。

 

①パンよりご飯にして、酵素玄米にした。

 

②豚肉より魚中心にかえた。

 

③野菜中心にして、特に毎日小松菜を100g、お浸しで食べるようにして、きのこや海草も毎日かならず工夫して食べた。

 

④一物全体、身土不仁を守って、お料理には砂糖を使わない。

 

食べないようしたものは、獣肉類、ケーキ類、天ぷら、刺身、パン類、生野菜は、腸に余りよくないので原則として、少量にした。果物は、りんごを主に食べるようにした。
天ぷらが食べたくなったら、新しい油で揚げて、酸化しないうちに、少量を食べた。

 

・よく嚙むこと。

 

・特に便秘は、絶対にしないようにして、便のチェックを自分の目で、たしかめることとした。
東北出身なので、味付けが濃いこともあり、薄味にして、主に酢で味をつけるように工夫した。

児玉 陽子

管理栄養士

18歳で皮膚病、23歳で結核を患い日野式を実践、食養を学び、1969年から河野臨床医学研究所付属北品川総合病院で食養指導を開始。内科医の日野厚博士と共に、我が国で初めて一般病院(松井病院)に食養内科を創設し、40年近くにわたり2万人以上の患者の食生活指導にあたる。現在はフリーランスで活躍中。家庭における食生活の大切さを説き、多忙を極めている。生活習慣病と食の関係につて、造詣が深い。著書に『臨床栄養と食事改善指導』『アレルギーにならないための離乳食』共著(緑書房)などがある。
児玉 陽子