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がんと食生活について(3)

大腸がんは2017年日本人男性の3位、女性の1位になった。欧米型の食生活になってきたから…というのが専門家の見方である。

1960年代より日本人の食生活は、肉類、牛乳などの乳製品、ヨーグルトなどの動物性乳酸菌食品を、食べるようになり、食物繊維の摂取量、および、味噌、漬物などに含まれる植物性乳酸菌の摂取量が減少した。

 

腸のリズムを壊す要因として、不規則な食事時間、夜遅い食事、便意の我慢、夜ふかしなどが考えられる。

 

運動不足、ストレスの多い毎日なども考えられる。一言で言うと昔ながらの和食に戻すことである。

 

アメリカで、ファイバースコープの専門家として有名な新谷弘美先生は、食事の考え方として、植物性食品を85~90%にした方がよいと書いておられる。こういう食生活をしている人の胃相、腸相はファイバースコープで眺めると、ピンク色をしている。動物性食品の多い人は、どす黒いそうである。

 

和食にして身土不二、一物全体食を実行することである。厚生省が、1日野菜類を350~400g食べるようにすすめているが、殆どの人がこの量を食べられていない。世界中の国の野菜摂取量では、日本人は15位と野菜摂取量の少ない国となっている。

 

どんなものを食べればよいか? 献立例として、

 

●炊き込みご飯

ががいも、かんぴょう、ひじき、竹の子、ごぼうなどを入れて炊く

 

●山うどの酢みそ和え

山うど、酢、味噌、みりん

 

●甘酢漬け

赤かぶ、人参、大根、米酢

 

●煮物

大根、ごぼう、れんこん、人参など

煮物は味付けせず、水でやわらかくなるまで煮て、好みで山椒味噌などを加えて食べるとよい。

 

●味噌汁

海草と野菜を入れたものがよい。

 

●漬物は、キムチ

白菜、大根、青菜など

 

とにかく植物性で、繊維の多いものを食べるように心がけること。

糸こんぶ、油揚げ、切干し大根、ががいも、煮干しは丸ごと捨てずに食べること。

根菜類、玉葱、生姜、にんにく、わかめ、海草類、味噌汁など、野菜を中心とする。

主食は玄米飯で、便秘をしないこと。毎日便の状態は、自分自身がチェックすること。

果物は、りんごがよい。梨は、時々よい。

 

食べてはいけない物として

精白した小麦粉、イースト醗酵したパン 高脂肪食品、砂糖の入った甘い物、添加物の多く入った食べ物。

がんは、糖質制限をするのが一般的であるが、芋類や糖質の高い野菜類は控えて、玄米飯を1日200~300g位は食べた方がよい。

下半身を冷やさぬようにして、運動や歩くことを心がけて、筋肉をおとさぬよう努力することである。

 

次回は、大腸がんの症例について書きます。

児玉 陽子

管理栄養士

18歳で皮膚病、23歳で結核を患い日野式を実践、食養を学び、1969年から河野臨床医学研究所付属北品川総合病院で食養指導を開始。内科医の日野厚博士と共に、我が国で初めて一般病院(松井病院)に食養内科を創設し、40年近くにわたり2万人以上の患者の食生活指導にあたる。現在はフリーランスで活躍中。家庭における食生活の大切さを説き、多忙を極めている。生活習慣病と食の関係につて、造詣が深い。著書に『臨床栄養と食事改善指導』『アレルギーにならないための離乳食』共著(緑書房)などがある。
児玉 陽子