がんと食生活について

日本人の死亡原因の第1位は、がんです。

その中で、癌腫別にみると男女併せて第1位は、肺がんとなっています。

 

がんの標準治療は、外科手術、抗がん剤治療、放射線治療の三大治療になっています。

がんを克服するためには、これらの治療を選択するのが常識のようです。

これらの治療を受けるためには、体調を整えることが、最も大切です。体調を整えるためには、食生活をはじめとして、生活習慣を見直すこと、サプリメントなどの補完代替医療にも、目を向けることが行われています。

 

ここではあくまで、どういう食生活をしたらよいのか? 第1回目の食と健康コラム「食による予防医学」も参考にして下さい。

 

<症例>

右肺がん  60才 女性

大学病院で、右肺上葉に1㎝大のがんがあり、原発と診断され、手術をしないと約6カ月の寿命、生きていたとしても、寝巻姿で暮らすことになるでしょう。手術をすれば、7年位は生きられると言われました。患者本人の姉も肺がんで、標準治療を受けていて、入退院を繰り返しながら、5年間寝巻姿で苦しんだのを看ていたため、手術をしない選択をして、標準治療は、受けなかった。

現在83才で、肺がんと診断されてから、23年元気でピンピンしている。この患者さんは7年目の胸部レントゲンで、肺がんの陰が消失していた。担当の医師も、「こんな奇跡が起きることがあるのだね」との感想をもらした。

 

治療としては

生態学的栄養学に基づく食生活(日本型食生活)、光線療法、きのこを4~5種を2~3日陰干ししたものを、煎じて服用、半身浴などを5年間、1日も欠かすこともなく、指導した私も驚くほど熱心に実行した。思い出深い症例のひとつである。元気になった本人は、あちこちの会合で体験談をしゃべっているらしい。

この人の食生活のポイントは

玄米飯、毎日小松菜のお浸しと、野菜を多く(400~500g)、人参ジュース200cc、肉より魚で出来るだけ小さい魚。納豆、豆腐などの大豆製品、すりごま、海草など。

調味料は、塩、醤油、味噌、酒、みりん、酢、味付けは薄味、お料理には、砂糖は使わない。夏みかんは1~2個、よく噛んで食べすぎない。(夏みかんは、あくまでもこの人の場合で、胃弱の人は要注意)

 

生活習慣は、規則正しくする。この患者さんは、若い時、おしゃれして、毎晩銀座を闊歩し、飲んで、夜中に帰宅していた。

 

次回この方が実行してきた生活習慣を紹介します。

児玉 陽子

管理栄養士

18歳で皮膚病、23歳で結核を患い日野式を実践、食養を学び、1969年から河野臨床医学研究所付属北品川総合病院で食養指導を開始。内科医の日野厚博士と共に、我が国で初めて一般病院(松井病院)に食養内科を創設し、40年近くにわたり2万人以上の患者の食生活指導にあたる。現在はフリーランスで活躍中。家庭における食生活の大切さを説き、多忙を極めている。生活習慣病と食の関係につて、造詣が深い。著書に『臨床栄養と食事改善指導』『アレルギーにならないための離乳食』共著(緑書房)などがある。
児玉 陽子