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卑弥呼は何を食べていたのか?

卑弥呼は何を食べていたのか? 〜廣野 卓 著作の中から引用〜

 

古代の食卓は美味だったらしい。

日本人の祖先は、どんなものを食べていたのか?

「邪馬台国の食卓」を飾った料理とは。

仁徳王、文武王、長屋王など古代天皇家の晩餐について、木簡などから、その食の世界を覗き、解説した著書である。

われわれ日本人の祖先は、何を食料として、生きてきたのであろうか?私は、興味をもってこの本を読み進めた。

人はいつの時代も、よりよい食生活を求めて、工夫と努力を重ねてきている。

私自身も、毎日朝5時過ぎから一日の食事作りをしているが、同じ旬の食材を如何に工夫したら、飽きないでおいしく食べられるか。等と考えながら料理をしている。今、新築マンションで台所のないのがあるらしい。若い人達が、食事作りをしなくなり、新婚家庭には台所がなく、当然まな板も、包丁もないと聞くが、私にはとても考えられない。

 

私が勤めていた会社に、50歳代の夫妻が働いていたが、子供が独立したため、3食とも外食とのことだった。家で作ることは殆どないとのこと。外食産業やコンビニが増え、すぐ食べられる為に、作らなくなったのである。

外食率が増えている。統計では40年間で外食産業が4倍の売り上げになって32兆円に達するという。外食費が食費の4割を占めている。外食で提供される輸入食材の安全性が疑問視されている。人気のサラダバーは輸入食材のオンパレード。日本の自給率は38%で、62%は輸入食材に頼っているのが現状だ。生鮮、冷蔵、冷凍、野菜等の食材の輸入量は、182万トン。この多くが外食産業で利用されている。特に輸入の多くが中国産であり、野菜からは残留農薬違反が続出している。成長ホルモン剤残留の牛肉、豚肉等、限りなく危険な食材ばかりである。アメリカは今年(2019年)にゲノム編集食品を発売する予定という。

 

われわれの祖先の食材は如何にも豊富であった。今では、コンビニやスーパーで、だいたいの食材がまかなわれる。すぐ食べられる物から、保存食品などが豊富に売られている。輸入柑橘類には、ポストハーベスト農薬(イマザイル)が、鮮度を保つために収穫後に多く使われている。残留農薬で、お茶とお米に使われているネオニコチノイドは、神経毒にもなると言われている。

 

邪馬台国の続き

・主食

米飯(玄米)と粟飯、麦、黄梁(コウリョウ※穀物の粟、オオアワの別称)を混ぜ、粟、マコモの実等

・肉料理

豚や羊の肉が中心でシルクロードを経て伝来した。

香辛料のエスニックな風味を使っていたらしい。

豚肉の塩漬、牛筋(すじ)、子羊の筋肉など、山犬の味噌漬、豚羊の内醤など

・鳥料理

鴨の蒸し物、野鶏の水煮、鶴の焼物、雀、イヌ、ハト、ウズラ、ツル等をヨーグルトで和えた。

・魚料理

白身で淡泊な味の鯛は、古代人が最も好んだ魚らしい。

鮒の佃煮、鯉のなます、亀、スッポン、タナゴ、ハゼ、ナマズ、ヤツメウナギ、淡水魚など

・菜料理

かぶら、大根葉、芳菜、白よもぎの酢物、イルの酢漬け

・飲料 (種類不明)

蜂蜜で甘みをつけたもの、ニッキで香りつけた飲料、山椒の香料づけなど

・酒類

清酒、にごり酒、甘酒、こくじょう酒(もちきびを醸した高アルコール度数の酒)

桂酒(肉桂の樹皮を浸して香味づけした酒)、椒酒(サンショウの実を浸した酒で屠蘇酒のルーツ)

という風に真に食材が豊富で、献立をみるとすごいご馳走であった。

勿論季節はずれの食材はなく、旬の物ばかりで、遠くから運ばれてくる食材もない。天皇には、青魚は、供さなかったようで、下級武士が食べた。

青魚は、EPA DHAなどオメガ3が豊富で今では食べて欲しい食材の一品である。

児玉 陽子

管理栄養士

18歳で皮膚病、23歳で結核を患い日野式を実践、食養を学び、1969年から河野臨床医学研究所付属北品川総合病院で食養指導を開始。内科医の日野厚博士と共に、我が国で初めて一般病院(松井病院)に食養内科を創設し、40年近くにわたり2万人以上の患者の食生活指導にあたる。現在はフリーランスで活躍中。家庭における食生活の大切さを説き、多忙を極めている。生活習慣病と食の関係につて、造詣が深い。著書に『臨床栄養と食事改善指導』『アレルギーにならないための離乳食』共著(緑書房)などがある。
児玉 陽子